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矯正担当医の秦泉寺 麻耶(じんぜんじ まや)と申します。
ー矯正科医をしていて嬉しかったことを教えてください。
私は平成17年に大学院に入学し、矯正科医になってからもう10年以上たちます。矯正治療は、Ⅰ期治療では子どもさんの成長を長い時間をかけて診ていく仕事でもあります。
これまでたくさんの患者さんと接してきました。最近になって、私が大学時代に主治医として診ていた、当時小学生や中学生だった患者さんたちの結婚や出産の報告を聞くようになりました。結婚式の前には、保定のチェックを兼ねて歯をピカピカに磨いて、喜んでもらったこともあります。
矯正治療は、1回の治療も、保定も含めた治療の期間もとても長いので、患者さんたちと接する時間は長く、そのぶんそれぞれの患者さんとの関係、結びつきは強くなります。小さかった時から診ていた患者さん達の幸せな報告を聞くことは本当に嬉しく、この仕事をしていて良かったとしみじみと感じる瞬間です。
ー矯正科医を志したきっかけはなんですか?
先生は実は病気を患っていて、体調の悪い中私を応援してくれました。先生に恩返しをしたいという気持ちも大きく、これまで勉強をしていなかった私は初めて必死に勉強をして、医学部にまでは手が届きませんでしたが、
入学後、気になりだした自分の歯並びを矯正したことによって、コンプレックスが解消され、大きな意義のようなものを感じ、矯正科を目指しました。
結果的に矯正は自分の天職だと感じています。医療は一生勉強だと言われます。私に「自ら学び続ける」というこの道を教えてくれた先生に、矯正科医という仕事を通して一生かけて真摯に向き合うことで恩返しをしたいと思っています。