矯正治療中のトラブルについて

皆さんこんにちは。
毎日新型コロナのニュースでなかなかしんどい日々が続きますが、いかがお過ごしでしょうか。
緊急事態宣言が政府より発令されるとの情報ですが、この場合歯科医院はどのように対処するべきなのでしょうね。
院長と二人、頭を悩ませている今日この頃です。
緊急事態宣言が出された場合、救急対応の必要な方のみ来院いただくようにするのか、完全に医院を休診とするべきなのか、マスクや消毒を徹底し、通常どおりに治療にあたるべきなのか、今のところ歯科医師会からも何も指針は出ておらず医院の方針しだいといった雰囲気です。
矯正治療をされている患者さんたちなど、通常の期間で来ていただくことがベストですが、じゃあ次の受診日を延期したとして、いつこのコロナが終息を迎えるかわからない状況でいつまで延ばしたらいいのか延ばして大丈夫なのか、不安なところですね。
今のところ、じん歯科・まや矯正歯科クリニックは治療の必要なかたには通常どおりの診療を行っていますが、定期健診の患者さんに限っては少し期間を先延ばしにしてご案内させていただきます。
矯正の患者さんに限っては、急を要しない場合には少し期間を開けてのご予約を案内させていただくかもしれません。
来院期間が先に延びると何かトラブルがあった時に不安になりますね。
今日は、この治療中のトラブルの対処方法に関して書いていきたいと思います。
簡単な対処方法を以下に挙げますが、できれば早急に医院に連絡してどうしたらいいか相談して下さいね。

 

矯正治療中のトラブル

矯正装置にはいろんな種類があります。
まずは1期治療(混合歯列期のお子様の治療)でよく使うものから。

・拡大床装置・咬合挙上板・機能的矯正装置などプラスチックでできている装置
 →プラスチック部分が欠けた…はめて痛くないようならそのまま使って大丈夫です。
  割れた…使わずに、できるだけ早く医院に電話して来院して下さい。もしかしたら作り直しになります;
  ワイヤーが取れた…装置をはめてみて、ぐらぐらせずに使えるようならそのまま使って下さい。安定しないときはすぐに連絡しましょう。
  ワイヤーが折れた…ワイヤーが取れた時と同じですが、はめてみてどこか刺さって痛いようなら使わずにすぐに医院に連絡してください。
  ワイヤーが変形した…しっかりはまっているようであれば次の予約までそのままでも大丈夫です。違和感や痛みがあるようなら早めに連絡して下さい。
  合わなくなった…ねじ回しをしている場合、回しすぎていることがあります。1~2回ねじを戻してみましょう。ねじが入っていないものの場合は大人の歯が生えてきていたり装置が変形していることがあります。医院に連絡して予約を取るようにしてください。
  装置がパカパカする…ねじを反対に回していると浮き上がることがあります。また、しっかりはまっていないのにねじをどんどん回していると合わなくなってきます。なるべく早く医院を受診するようにしましょう。

・リンガルアーチ・クワドヘリックスなど、ワイヤーでできている取り外せない装置
 →奥歯の輪っかがグラグラする…輪っかが外れている可能性があるのでできるだけ早く来院して下さい。
  ワイヤーが食い込んでいる…痛い時はすぐに医院に連絡して下さい。食い込んでいる場所を指で触ると余計に痛くなることがありますので、あまり触らないようにしてもらうほうが無難です。  
  ワイヤーが変形している…すぐに連絡して来院して下さい。
  ほっぺ側のブラケットがあたって痛い…ワックスを付けてみて下さい。もしワックスがない時は、ほっぺにティッシュなんかを挟むと少し楽だと思います。傷になって治らないときは医院に連絡して来院して下さいね。
  ワイヤーが折れた気がする…すぐに予約を取りましょう。

・トレーナーなど既成の柔らかい装置
 →破れた…はめて問題ないようならそのまま使って大丈夫です。新しいものを注文するので、予約の1週間前までにできれば医院にご一報下さい。

 

2期治療の場合

・ブラケット装置
 →装置がぐらぐらする…装置が外れている可能性があります。つけなおす必要があるのでできるだけ早く来院して下さい。ぐらぐらしているところでのお食事は控えるようにしましょう。
  後ろのワイヤーが刺さる…歯が動いてワイヤーが延びてきている可能性があります。ワックスやティッシュを詰めておいて、医院に来るようにしてください。すぐに切ることができます。
  ブラケットにつけているゴムが取れた…すぐにつけれますので連絡してなるべく早く来院して下さい。
  ブラケットを結んでいるワイヤーが動いてきた・刺さる…飛び出たワイヤーを指で押さえて中に押し込んでみてください。それで落ち着くようなら大丈夫です。あまりにぐらぐらするとか刺さるようならすぐに医院に来て下さい。
  口内炎ができた…口内炎は慣れるしかありませんが、口内炎によく当たる部分のブラケットやワイヤーにワックスを付けてみてください。また、お薬で口内炎を治りやすくすることもできますのでどうしてもつらい方は連絡して下さいね。
  装置が外れた…奥のほうが外れた時は、ワイヤーがプラプラしてつらいと思います。ワイヤーをプラプラしているところの手前でおうちの工具を使って切ってもらっても大丈夫です。ただし、できるだけ早めにご連絡の上来院くださいね。裏側の装置の時は特殊なブラケットになりますので、外れたブラケットは必ず持ってくるようにして下さい。

 

保定中の場合

・取り外しの装置
 →1期治療のプラスチックでできている装置と同じ対応です。保定をしっかりしていくことを考えると、できるだけ早く装置を修理するのが理想的です。できるだけ早く連絡するようにしてください。

・裏側のワイヤータイプのリテーナー
 →途中が外れて浮いている気がする…外れた感じがあったら早めに予約を取りましょう。予約の際に必ず取れたことを伝えて下さいね。
  端が外れてプラプラする…無理に引っ張ると全部切れてしまいます。触らないように注意してできるだけ早く来院して下さい。難しい場合はできるだけ早く近くの歯医者さんで取れたところを切ってもらって下さいね。

 

以上、簡単にまとめましたが、思わぬトラブルが起こることはあります。当院では矯正の患者さん用にLINEを作っていますので、何か心配なことがありましたらLINEして相談して下さいね(^^)
私に直接つながります。
ただし、診療中や夜中はお返事できないことがあります。ご了承下さい(/_;)

Follow me!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

前の記事

きりんができました!

次の記事

歯科医院での感染対策